HOME » 小児血液・小児がんについて

小児血液・小児がんについて

小児血液・小児がんの治療について

 北陸における小児血液・がん治療の歴史は、金沢大学小児科先代教授小泉晶一先生が血液グループを設立したことから始まりました。1981年にはCCLSG (小児白血病研究グループ)が立ち上げられ臨床試験が始まり、北陸の小児がんにおける治療拠点の中心として、これまで多数の診療を行ってきました。造血幹細胞移植も早くから取り組み、これまで120症例以上の治療実績があります。CCLSGはその後、他の地域で発足されたグループと統合し、NPO法人日本小児がん研究グループ(Japan Children’s Cancer Group, JCCG)が設立され、全国の小児がん克服のため様々な活動を行っています。現在では、各種小児がんの臨床試験に協力しています。当グループ独自の取り組みとしては、難治性の神経芽腫に対して、当院核医学と共に131I-MIBG治療を行い治療成績の向上を図ってきました。現在その取り組みが認められ、2017年7月には厚生労働省より高リスク群神経芽腫を対象とした131I-MIBG治療が先進医療Bに認定されました(リンク参照)。また、標準的治療では治癒できない病気に対しても独自の臨床試験を立ち上げ診療に取り組んでいます。
 下記に当科で行っている臨床試験、先進医療を公開します。

臨床研究実施状況

全国共同研究
急性リンパ性白血病
  1. 小児B前駆細胞性急性リンパ性白血病に対する多施設共同第II相および第III相臨床試験 (ALL-B12)
  2. 小児および若年成人におけるT細胞性急性リンパ性白血病に対する多施設共同第II相臨床試験 (JPLSG ALL-T11)
  3. 小児フィラデルフィア染色体陽性急性リンパ性白血病(Ph+ALL)に対するチロシンキナーゼ阻害剤併用化学療法の第II相臨床試験 (ALL-Ph-13)
  4. International Study for Treatment of Standard Risk Childhood Relapsed ALL 2010 (IntReALL SR 2010)
急性骨髄性白血病
  1. 小児急性骨髄性白血病を対象とした初回寛解導入療法におけるシタラビン投与法についてランダム化比較検討、および寛解導入後早期の微小残存病変の意義を検討する多施設共同シームレス第II-III相臨床試験 (AML-12)
  2. 小児急性前骨髄球性白血病に対する多施設共同第II相臨床試験 (AML-P13)
骨髄異形成症候群
  1. 若年性骨髄単球性白血病(JMML)に対する静注用Bu + Flu + L-PAM前処置法による同種造血幹細胞移植第II相臨床試験 (JMML-11)
リンパ腫
  1. 小児リンパ芽球型リンパ腫stageⅠ/Ⅱに対する多施設共同後期第Ⅱ相臨床試験(LLB-NHL03)
  2. 標準的化学療法を行った進行期小児リンパ芽球性リンパ腫の予後因子探索を主目的とした多施設共同試験 (ALB-NHL-14)
  3. 小児ホジキンリンパ腫に対するFDG-PET検査による初期治療反応性判定を用いた治療法の効果を確認する第Ⅱ相試験 (HL-14)
  4. 小児高リスク成熟B細胞性腫瘍に対するリツキシマブ追加LMB化学療法の安全性と有効性の評価を目的とした多施設共同臨床試験(B-NHL-14)
  5. 再発・治療抵抗性リンパ芽球性リンパ腫StageⅢ/Ⅳに対するDexICE治療の有効性及び安全性を検証する多施設共同第Ⅱ相臨床試験 (ALB-R13)
ランゲルハンス細胞組織球症
  1. 小児ランゲルハンス細胞組織球症(LCH)に対するリスク別臨床研究 (LCH-12)
固形腫瘍
  1. 初診時遠隔転移のない小児肝芽腫に対するリスク別多施設共同臨床第Ⅱ相試験(JPLT3-S, JPLT3-I)
  2. 横紋筋肉腫低リスクA群患者に対するVAC1.2(ビンクリスチン、アクチノマイシンD、シクロホスファミド1.2 g/m2)/ VA療法の有効性及び安全性の評価 第II相臨床試験
  3. 横紋筋肉腫低リスクB群患者に対するVAC1.2(ビンクリスチン、アクチノマイシンD、シクロホスファミド1.2 g/m2)/ VI(ビンクリスチン、イリノテカン)療法の有効性及び安全性の評価 第II相臨床試験
  4. 限局性ユーイング肉腫ファミリー腫瘍に対する G-CSF 併用治療期間短縮 VDC-IE 療法を用いた集学的治療の第Ⅱ相臨床試験
施設内臨床研究
  1. 高リスク群神経芽腫を対象とした131I-3-iodobenzylguanidine (131I-MIBG)内照射療法に関する研究 -医療上必要性の高い抗がん剤を用いる先進医療B
  2. 高リスク神経芽腫に対する13-cisレチノレイン酸試験
  3. 抗CD20モノクローナル抗体(リツキシマブ)を用いた難治性自己免疫性血球減少症に対する治療
  4. ミコフェノール酸の有効性と安全性のための血中モニタリングによる至適投与法の検討