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ごあいさつ

 令和元年(2019年)8月1日付けで、小児科学の主任教授に就任いたしました和田泰三と申します。どうぞよろしくお願い申し上げます。金沢大学小児科は、泉熱で有名な泉仙助先生が小児科の初代教授として赴任された大正13年(1924年)以来、もうすぐ100年の節目を迎える伝統ある教室です。この間、小児の疾病構造は大きく変化し、少子化が進んでおりますが、小児科学を通して未来ある子ども達を支え、社会に貢献するという教室の基本的な考え方に変わりはありません。小児科医には、出生前から成人(移行期)まで、全身のあらゆる病態に対応できる力が求められます。また、他科との連携、他職種連携、地域の医療機関や行政との連携を行える力も求められます。金沢大学小児科では、そのようなバランスのとれた、子どもにやさしい人材の育成を目指します。金沢大学小児科チーム全体で、子ども達の幸せのために全力を尽くしていきたいと考えています。

 私達の教室には、免疫・アレルギー、血液・悪性腫瘍、腎臓・膠原病、神経・発達・遺伝、循環器、新生児、内分泌の7つの専門グループがあります。グループ間連携を行いながら、専門性の高い高度先進医療を提供してまいります。一方、臨床医にとって医学研究も必要です。研究と臨床は表裏一体であり、良い研究は良い臨床から生まれ、良い臨床は良い研究に裏打ちされていると思います。これは私が大学院生時代に、ヘムオキシゲナーゼ-1欠損症という全く新しい疾患が当教室から報告されたことを通して学んだことです。今後も臨床医の視点を活かした研究を続け、症例から学ぶ姿勢を大切にしたいと思います。基礎的な解析を通して、疾患の本質的なことを、例え小さなことでもよいので発見して、医療・医学の発展に繋げるような、みんながわくわくドキドキするような研究を展開していきたいと思います。そのためにも、働く環境を整備していく必要があると考えています。多様な立場に配慮できる、医局員全員が生き生きとできる活気ある教室にしてまいります。

 学生や研修医に対しては、子ども達の笑顔に触れることのできる小児科医の魅力をこれまで以上に伝えたいと思います。大学病院に加え、小児科クリニック、市中病院や長期療養型病院での実習後には、小児科医の幅広い仕事と子ども達に寄り添う姿勢が学生達にもよく理解され、小児科に興味を抱く学生が数多くいます。子どもと接した際に、学生の表情が豊かに変わっていくさまからも、そのことがよくわかります。教室全体で次世代の優れた医師の育成を行ってまいります。そして可能な限り私たち小児科医の仲間を増やしていきたいと思います。興味のある方はぜひ、ご連絡ください。お待ちしています。

 新しい船出をしたばかりの教室です。魅力的な研究推進、人材育成に努め、この地方に生まれた子ども達を守ります。今後とも皆さまのあたたかいご支援をいただけますよう、よろしくお願いいたします。

(令和元年8月)