About us

ご挨拶

教授 和田 泰三 金沢大学小児科のホームページを訪れていただき、どうもありがとうございます。当教室は、1924年(大正14年)に泉仙助先生が旧制金沢医科大学小児科専任教授に就任し開講されました。2019年(令和元年)に第7代教授として和田泰三が着任し、現在に至っています。子どもを中心として、教室一丸となって診療、研究、教育に取り組んでいます。

超少子高齢化の時代にあって、子どもの数がさらに減少すれば、小児科は立ち行かなくなると誤解されている方がおられるかもしれません。実際には、どのご家族も授かった大切な子どもを大事に育てたいという思いが一層強く、小児科の専門医に診て欲しいという要望が増しています。また、子どもの貧困、虐待、心の問題、医療的ケア児の増加など、小児科医の守備範囲は確実に増えています。さらに医療の高度化と専門化は小児科も例外ではなく、特に大学病院や基幹病院ではより多くの人材が必要となっています。子どもの代弁者である小児科医が果たすべき役割は今後益々大きくなり、これまで以上に多くの小児科医が必要とされています。

小児科診療は総合診療です。対象疾患は幅広く、出生前から成人(移行期)までダイナミックに変化する時間軸の上に、多臓器に渡る多彩な病態を含んでいます。難治性疾患や稀少疾患に対応するためには、高度な専門性のみならず、幅広い知識と鍛錬された技術が求められます。私たちは、免疫・アレルギー、血液・腫瘍、循環器、神経・遺伝、腎・膠原病、消化器、内分泌・代謝、未熟児・新生児の各グループに分かれ、専門性を発揮しながら連携して診療にあたっています。発達段階や家庭環境などに配慮し、内外のさまざまな部署とも連携を行いながら、子どもに優しい、安全で安心な、質の高い医療を提供してまいります。また、症例から学ぶ姿勢を大切にし、貴重な経験を普遍化し、医療・医学の発展に繋ぐ努力が大切と考えています。多くの小児疾患では病気の成り立ちを比較的シンプルに説明できる可能性があり、基礎と臨床を繋ぐ研究のよい対象になると考えています。研究の原点は好奇心であり、疑問を持つことの大切さを教室の先生と共有しています。

小児科の最大の魅力は、対象が子どもであるということと思います。子ども達の笑顔のために働ける喜びは何ものにも代えがたいものです。一方で、子ども達の健康を守るためには、小児科医自身のワークライフバランスも大切と考えています。教室では、多様な働き方に配慮し、教室の先生がそれぞれの目標に向かって邁進できるようにサポートを行なっています。子ども達のために働きたいという思いをもつ仲間を一人でも増やすべく、人材育成に努めています。興味のある方はぜひ、ご連絡ください。お待ちしています。

(令和5年4月)

教授和田 泰三

私たちの特徴

  • 小児医療に全力で取り組み、
    子どもたちから多くのことを学んでいます

    私たちは子どもたちの夢やすばらしい未来の実現のために、全力で小児医療に取り組んでいます。その中で子どもたちから多くのことを学び、その笑顔から希望や活力をもらっています。そして、その経験によって日々成長し、やりがいを感じながら診療や研究を行っています。

  • 先進的な環境で臨床と研究の両方に携わっています

    当科では、遺伝子レベルの実験から、蛋白質、細胞、実験動物まで幅広い範囲の研究を行っています。私たちの教室では伝統的に「一人の患者さんについてとことん向きあい、Physician-Scientistとして日々の診療の疑問点を明らかにする取り組み」を熱心に行っています。また、専門分野の垣根を越えて横断的研究グループを形成し、それぞれのスペシャリストからの意見を参考に多角的な研究を進めています。

  • 多彩な専門分野をもつ医師が在籍しています

    当科では、免疫・アレルギー、血液・悪性腫瘍、腎・膠原病・消化器、神経・遺伝、新生児、内分泌・代謝、循環器の7つの専門グループがあり、それぞれ専門領域の診療・研究に携わっています。また、スタッフはそれぞれの専門領域の各学会に所属しており、専門医や指導医を所得しています。

  • 地域の医療機関と連携して診療にあたっています

    当科では、北陸3県(石川・富山・福井)を中心とする様々な医療機関と連携して診療を行っています。連携する医療機関から、重症あるいは難治性の患者さんの受け入れを行い、状態が安定すれば地域の医療機関での治療継続をお願いしています。また、患者さんの移動のみならず、人材交流についても盛んに行っており、豊富な経験をもつ小児科医の育成を目指しています。

私たちの特徴 イメージ

教室の沿革

当教室は、大正13(1924)年に泉仙助先生が金沢医科大学(現金沢大学)小児科専任教授に就任し開講されました。昭和50年頃に各専門研究グループの礎が築かれ、昭和後期から平成、令和にかけて教室は大きく発展しました。これまでに数多くの優秀な人材が北陸をはじめ全国各地に輩出されています。令和元年に第7代教授 和田泰三が就任し、現在に至っています。

教授名 在職期間
初代 泉 仙助 大正13年9月〜昭和33年3月
第2代 佐川 一郎 昭和33年9月〜昭和47年3月
第3代 中島 博徳 昭和47年9月〜昭和52年7月
第4代 谷口 昂 昭和53年7月〜平成8年3月
第5代 小泉 晶一 平成8年6月〜平成20年3月
第6代 谷内江 昭宏 平成20年4月〜平成31年3月
第7代 和田 泰三 令和元年8月〜

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